メラビアンの法則
メラビアンの法則をご存知ですか?
『メラビアンの法則とは、「矛盾したメッセージが発せられたときの人の受け止め方についての研究」で、言語、視覚、聴覚、で矛盾したメッセージが発せられたとき、どれを信用するかという実験です。』
『視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報が7%。私たちは、言葉の意味内容そのものよりも、視覚情報や聴覚情報を重視しているのです。』(アウトプット大全)
古くはネズミ講、最近だとマルチ商法と人を騙してお金を奪う詐欺商法がたくさんありますが、ほとんどの人が何故そんなうさん臭い話に騙されたの?といいます。
第3者の視点だと俯瞰ですべてが把握できますし、その場にいる当事者ではないでメラビアンの法則の影響を受けずに済みます。なのでついつい信じられない、そんなはずはないと被害者を攻めがちです。
かくいう私もその手の事例を聞いたり、読んだりしてこんなの簡単に騙されるほうが悪いだろと単純に思っていましたが、ことはそう単純ではないようです。
メラビアンの法則によると、すごく怪しいを話をしていると頭ではわかっていても、見た目やしゃべり方、声のトーンなど自分が信頼しやすい情報だとそちらの情報に引っ張られて信用してしまうという事です。騙す方はこの法則を理解しそもそも利用するつもりで近づいてくるので被害者ばかりを責めるわけにはいかないですね。そもそも明らかに加害者が悪いのは間違いない。
言ってることはなんかおかしいけど、見た目は爽やかで態度もいい、ちょっと話聞いてみるか、で実に2人に1人、100人に55人が話を受け入れてしまうのだから恐ろしいですね。
マルチ商法等の手口がメディアを通して暴露されているにも関わらず、いまだにその手の詐欺に引っかかってしまう人がいるのも仕方がないのかもしれません。
対策は別のところで必要なようですね。
ちなみにこの記事を読んで、逆に法則を悪用する人が出ないよう祈ります。
※『ちなみに、この実験結果を「人間のコミュニケーションのうち、非言語的コミュニケーションの割合が93%」と解説している本もありますが、それはもとの実験を曲解しています。あくまでも、メラビアンの法則は、「非言語的コミュニケーションの重要性」を示しているにすぎません。』
『「何を話すか」が言語的コミュニケーション。「どう話すか」が非言語的コミュニケーションです。』(アウトプット大全)
●参考文献 『アウトプット大全』著者:樺沢紫苑 サンクチュアリ出版