データが大事

ブログタイトルはデータが(だいじ)と(おおごと)とも読み、二つの意味を持ちます。作家の日垣隆氏の著作である子どもが大事にあやかったタイトルです。データにまつわるおおごとでだいじな諸々を記事にしています。

歯は磨いてはいけない

歯は磨いてはいけない!

常識を覆してくれるような本が好きです。これはタイトルからいきなりそうですね。もちろんこういう内容の本が好きなのですが、僕は昔からあんまり歯を磨かず、一日一回ぐらい(それもどうかと思うが)歯磨き粉も使わず、塩を少しで磨いてました。長じてからは塩すら使わず、毛先を水で濡らすだけになりました。

なんとなくそれでよいと感じてました。実際子供のころはともかく、大人になってからは(子供のころに詰めた)銀の被せるやつがとれたりとか、親知らずが痛むといった理由以外で、つまり虫歯を理由に歯医者に行ったことはほとんどありません。

 

ということなので本屋でこのタイトルを見た時にビビッときて購入しました。

もしかしたら僕の今までの疑問が解消されるのではないだろうか、という期待を込めて。

 

さっそく気になるデータと共に内容を確認していきましょう。

 

『日本では100万人以上が寝たきりになり、スウェーデンでは寝たきりの人はほとんどいません。日本では80歳以上で残っている歯が10本以下なのに対し、スウェーデン人は80歳以上で歯が21本以上残っています。』(歯はみがいてはいけない

 

おいおいわかっていきますが、まず日本と世界の歯に対する衛生習慣が全然違います。確認してみましょう。

 

『・「食べたらすぐみがく」というのは日本だけの習慣です。ほかの先進国では、むしろ「すぐみがいてはダメだ」と言われています。』

『・市販の歯みがき剤は、ほとんど意味がありません。むしろ、つけすぎると害になります。』(歯はみがいてはいけない

 

これを知っただけでもこの本を買った意味がありました。

期待通りです。論拠は本の本編にあります。

 

ICU(集中治療室)では、口腔が清潔ではない人は、清潔である人に比べ3倍高い割合で感染症をおこします。』(歯はみがいてはいけない

 

これも怖いデータです。日本人とスウェーデン人の寝たきり高齢者の比較からも口腔内の衛生状態の影響がわかります。

まったく関係ない(とも言えないか)のですが、こういうデータもあったのでご覧ください。

 

『世界の人口の約2%の日本人が、世界で流通している薬の10%を消費している』

 

これも歯みがきの(非)常識、歯をすぐにみがきすぎ、歯みがき粉をつけすぎと一緒で過剰に何かをしすぎる日本人の弊害かもしれません。

 

どうすればいいのか結論に進みます。

『みがくものーーーー食べかすではなく歯垢歯垢とは細菌のかたまりです)

 みがくところーーー歯と歯の間が最重要

 みがく道具ーーーーデンタルフロスをメインに、歯間ブラシも併用

 みがく時間ーーーー就寝前と起床直後』(歯はみがいてはいけない

 

いきなり結論に至りましたが、これはこの本のはじめに、に書いてあります。

でもなぜ?の部分、理由や根拠が気になった方は是非ご自分で手に取って本編をお確かめください。私はうすうす感じていた歯や歯みがきに対する疑問を解消することが出来ました。

 

もう一度このデータを考えてみてください。

『日本では100万人以上が寝たきりになり、スウェーデンでは寝たきりの人はほとんどいません。日本では80歳以上で残っている歯が10本以下なのに対し、スウェーデン人は80歳以上で歯が21本以上残っています。』(歯はみがいてはいけない

 

歯の衛生習慣の違いでこんなにも自歯に違いが出てきます。今ならまだ間に合います。

 

 

・参考図書 歯はみがいてはいけない 著者:森昭 2016年8月