データが大事

ブログタイトルはデータが(だいじ)と(おおごと)とも読み、二つの意味を持ちます。作家の日垣隆氏の著作である子どもが大事にあやかったタイトルです。データにまつわるおおごとでだいじな諸々を記事にしています。

消費税増税のその前に(その1)@そして、日本の富は略奪される

現在2019年の5月。あと数か月もすれば消費税が増税されて現在の8%から10%へと上がります。その増加率2%。

100円のものが、108円から110円へ。

1000円のものが、1080円から1100円へ。

%10,000円のものが、10,800円から11,000円へ。

100,000円のものが、108,000円から110,000円へ。

 百万円のものが、百八万円から百十万円へ。

壱千万円のものが、壱千八十万円から壱千百万円へ。

もういいですね^^

漢数字になると増加分のニュアンスもつかみづらくなっています。

 

最近萩生田幹事長代行が「消費税延期もあり得る」と言って与野党から批判されていましたが、実際のところはどうなのでしょう。

この炎上事件をさかのぼる少し前の3月末、現在は新政党れいわ新選組を立ち上げた山本太郎参議院議員の事務所からこのようなコメントがだされました。

【消費税増税分「84%が使途不明」】

これは安倍首相の公約(といってもいいでしょう)「消費税増税分は全額社会保障費に充てる」を検証するため山本事務所が内閣官房に問い合わせたところ判明した事実です。かろうじて16%は社会保障費に充てられていたのは確認できたようです。

どうやらこの事実をうやむやにしたいがための萩生田氏の発言だと筆者は思います。(増税延期の観測気球的発言ともいわれていますね)

 

最近こんな本を読みました。

そして、日本の富は略奪される』著者:菊池英博

新自由主義市場原理主義を強く批判する文脈で書かれています。2014年の1月に出版されているのですが、現在のアベノミクスの問題点をすでに指摘している良書なので是非気になる方は手に取ってお読みください。と強くお勧めしたいです。

その中で興味深いデータがありました。

『日本で消費税が導入された1989年から2010年までの累計で見ると、消費税税収は224兆法人税減収は208兆であり、日本の消費税は法人税の減収分を補てんする役割をなしている。消費税は、社会保障にほとんど使われておらず、今後もこうした展開になるだろう。

強調文字の予測の正さを現在の私たちは知っているわけですが、期間の累計データが入手出来る2012年ごろにはデータを分析・解析する能力がある人は、消費税の税収は法人税の減収分とほとんどおなじなんだなぁ、じゃ法人税の分が利用されていたところにつかわれたんだろうなぁ、と気づくことができたはずです。

 

消費税が増税されるときを2度経験していますが、政府が国の債務が長大で税収を上げるしかないとか、増税分は全て社会保障にあてるなどは全て嘘であることが判明しています。

消費税増税の前にまだまだいろんなデータの検証が必要なようです。

 

 

・参考図書 そして、日本の富は略奪される 著者:菊池英博 2014年1月